工場勤務の向き不向きとメリット&デメリット【勤続18年】現役ワーカーが解説

  • 工場で働きたいけど、続けられるか不安

この記事では、工場歴18年の現役ワーカーが工場勤務を検討している方に向けて「工場勤務に向いている人の特徴」「工場ワークのメリット&デメリット」を解説します。
就職、転職活動の参考にしてみてください。

この記事を書いた人
めがね課長

食品工場(大手関連会社)でオペレーター歴18年、現在も課長職として働く工場ワーカー。
記者、IT関連営業など10を超える職種を経験。
ライターとして活動中

doda

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目次

工場勤務に向いているのはこんな人

私が考える「工場勤務に向いている人」の特徴は以下の6点です。

  • 自分の仕事に一定時間、集中できる
  • ものづくりに楽しさを感じる
  • 問題を解決するのが好きだ
  • 適度な責任感を持ち合わせている
  • 周囲の意見、アドバイスに耳を傾けられる
  • 規則正しい生活が送れる

仕事に集中できる

どんな仕事にもいえますが、集中力は仕事の”質”に大きく関わります。
工場においても、注意力散漫に起因する機械トラブル、不適合品の発生などが起こりがちであり、ひとりの不注意がライン全体に影響を与えてしまいます。
また、工場にはフォークリフトを始めとして、多くの荷役車両や機械が設置されています。これらの操作は一歩間違えると重大な事故につながりかねません。

注意力散漫の自覚がある人は、意識して集中するよう心がけましょう。

ものづくりが楽しい

工場の本質はモノを作り、顧客に届けること。
食料品、家電製品、化粧品、クルマの部品etc. 何を作るにせよ、最終的にはそれを求める人がいて、喜ぶ人がいます。
お菓子ならば笑顔で食べる子供が、クルマの部品であれば笑顔でドライブする家族がいるでしょう。

そうしたモノづくりに喜びを感じられる人は、間違いなく工場ワークに向いています。

問題解決が好き

工場勤務といえば「思考停止のルーティンワーク」というイメージが強いですが、実際の現場では担当する作業を問わず、様々な改善、工夫が必要になります。
機器オペレーターであれば不良品を出さないための調整、検査員ならばより検品しやすい環境、体制づくりなど。
それらの改善は生産の効率化だけでなく、「自分自身が楽になる」ことにもつながります。

適度な責任感がある

”責任感”と聞くと重く感じるかもしれませんが、工場勤務に必要なのは「適度な責任感」です。
工場ではすべての部署、作業の担当者が生産を計画どおり進めるために存在します。ひとりの無責任な行動は、工場全体に影響を及ぼします。
責任感を持って作業することは、社会人として最低限のマナーといえるでしょう。

とはいえ人間は誰しもミスを犯します。意図的なミスは論外ですが、真摯に作業に取り組んだ結果のミスであれば、過度に責任を感じる必要はありません。
ブラック企業ではない普通の工場では、人為的ミス(ヒューマンエラー)が起こることを想定したチェック体制、システム作りを目指します。
個人に責任をなすりつけるのではなく、ミスが起こらない対策(再発防止策)を工場全体の課題として模索するのです。

責任感が強い人がミスを犯した場合、自分を責めてメンタルを病んでしまうこともあります。
そんな人は半ば「開き直って仕事に臨む」ぐらいがちょうどいいかもしれません。

周囲の意見、アドバイスを聞くことができる

工場の仕事は「経験」が大切です。何かトラブルがあった場合も、多くの場面でそれまでの知見が役に立ちます。
しかし入社してしばらくは、誰しも初めてのことばかり。
トラブル等に直面したら、迷わず先輩、上司にアドバイスを求めましょう。
プライドが高い人は「自分で何とかしよう」と抱え込みがちですが、求められるのは「最短での解決」です。

筆者が何度も経験していることがあります。
担当する機械にトラブルが発生した際はまず「原因」を追究するのですが、自分の「思い込み」によって復旧に時間がかかってしまうパターンです。
あれこれと悩んだ末に、前任者や設備担当者などの「第三者」にアドバイスを求めると、すんなり解決した・・そんなことが多々あります。

自分の仕事に責任、プライドを持つのは大切ですが、周囲の人にアドバイスを受ける”柔軟さ”があると、工場ではより働きやすくなるでしょう。

規則正しい生活が送れる

生産の現場である工場には、様々な機械設備があります。なかには一歩間違えると大きなケガ、事故につながる機械などもあります。
「睡眠不足」で仕事に臨むと判断力が鈍り、パフォーマンスが低下することに加え、思わぬケガにつながりかねません。

そうならないためには、自分で生活リズムを整える必要があります。
工場歴18年の筆者は、すっかり生活リズムが定着し、平日はもちろん休日も朝5時20分になると自然に目が覚めます。
ベストな睡眠時間は人それぞれですが、自分なりの生活リズムを整えることは工場勤務に限らず、質の高い仕事をする上でとても大切です。

工場勤務のメリット

従事する仕事によって例外はありますが、一般的な工場勤務のメリットは次のとおりです。

  • 未経験、スキルなしからでも働ける
  • 必要最低限のコミュニケーションでもOK
  • 工場カレンダーで休日の予定が立てやすい
  • 仕事とプライベートを分けられる
  • 給料が安定している
  • 接客しなくてよい
  • 日焼けしない

未経験、スキルなしからでも働ける

「これといったスキル、経験、学歴がない・・」

そんな人でもしっかり稼げるのが工場です。
一部、資格や経験が重視される部署もありますが、ラインに入る仕事ならば入社のハードルは低くなっています。
派遣社員で入った場合も、仕事が認められれば正社員になるチャンスはあります。

ただし「工場は底辺労働」と揶揄されることもあるように「3時間以上トイレにも行けない」「水分補給もままならない」などの「ブラック労働」を強いる工場があることも事実です。

「入ってみたら劣悪な職場環境だった・・」そうならないためのブラック企業・工場の見破り方はこちらの記事をどうぞ。

必要最低限のコミュニケーションでもOK

工場の仕事といえば”黙々と作業する”イメージですが、誰とも会話しなくて済むわけではありません。
基本である挨拶は当然として、仕事を円滑に進めるためには、最低限のコミュニケーションは必要です。

例えば、自分の操作する機械の調子が悪い場合、設備担当者や品質管理に以下のようなことを明確に伝える必要があります。

  • どのような症状か
  • いつから調子が悪いのか
  • 前兆はあったのか
  • 不適合品の有無
  • 考えられる原因

分からなければ「分からない」とハッキリ伝えることも大切です。

会社は利益を追求する集団です。友達作りの場ではありません。周りを気にして、無理しておしゃべりの輪に入らなくてもOK。仕事さえしっかりとこなせば、誰も文句を言いません。もしも文句を言う人物がいたらスルーしましょう。

休日の計画が立てやすい

ほとんどの工場には「年間カレンダー」があり、休日が明確に記されています。
生産状況によっては休日出勤が入る可能性もありますが、基本的にはカレンダー通りに休みが取れます。
年末年始、お盆、GWなど休日の計画が立てやすいのはうれしいメリットです。

仕事とプライベートが区別できる

「現場」で完結するのが工場の仕事。業務を家に持ち込むことはほぼありません。そのため、退勤したら仕事を頭からキレイさっぱり切り離すことができます。
工場勤務の場合、顧客と接する機会はほぼ無いので、街でお客さんとバッタリ、プライベート満喫中に会社から連絡が・・なんてこともまずありません。

給料が安定している

工場には多くの設備があります。経営者は「将来にわたる需要」を見込んで設備投資を行います。
もちろん、社会状況の変化、致命的なクレームなどにより生産休止、経営悪化などのリスクはゼロではありませんが、工場勤務は比較的、安定した給与を得ることができます。

工場への就職を検討する場合は、自分なりに製品の将来的な需要を予想してみるのも良いでしょう。

接客しなくてよい

飲食店や営業職のように、お客様と接することはほとんどありません。
製品を外部から受注製造している場合には、まれに発注元の方が工場見学や監査に来場しますが、従業員が個別に対応することはまずありませんので、気を使わなくて済みます。

日焼けしない

男性はともかく、色白でいたい女性にとって、ほとんど外に出ない工場勤務は適職といえます。
ただし、日の出前に出勤、日没後に退勤の日々では日光が足りず、体調に悪影響かもしれませんが・・。

工場勤務のデメリット

もちろん工場勤務にはデメリットもあります。
言いかえれば、これらの懸念を理解したうえで会社を選び、対策を講じれば安定した長期的な工場ライフが送れるでしょう。

  • 基本的に工場内のみの作業となる
  • ラインに入ると自由に動けない
  • 体力を使う仕事もある
  • ポータブルスキルが身につかない場合も(他業種への転職など)
  • 飽きてしまう可能性がある(仕事内容による)
  • アフター5の予定が入れづらい

仕事場は建物の中

「日焼けしないメリット」があると先述しましたが、人によっては外出できないのが苦痛かもしれません。
基本的に昼休みの外出は自由ですが、40分から60分の時間的制約があります。

日光を適度に浴びることは体内のビタミンDの活性化、体内時計のリセットにつながるとのこと。「幸せホルモン」とも呼ばれる「セロトニン」も日光浴によって増えるとされています。
過度に不安視する必要はありませんが、工場勤務を選ぶ際には一応、頭に入れておくとよいでしょう。

ラインに入ると自由に動けない

必ずしも「工場ワーク=ライン作業」ではありませんが、やはり工場の要となるのは生産ラインです。
より効率化が求められるので、おのずと長時間の連続稼働となりがちです。

交替要員がいれば適度に休憩できますが、人手不足の現場ではトイレ休憩、水分補給すらままならないことも。最低限の休憩が取れるかどうかは、入社を決める際の重要チェックポイントです。
万が一そのような工場に入ってしまった場合は、上長や管理職に改善を提案しましょう。
それでも改善の兆しがみられない場合は、速やかに会社を去りましょう。

体力を使う仕事も

自動化が進む製造業界においても、人の労力に頼らざるを得ない工程は多く残っています。
食品製造でいえば、原材料の投入、加工。大量に使用する液体の原料はタンクからの配管で自動化できますが、その他の固形物、粉ものの原料は人力によって投入せざるを得ない場合があります。

例えば「砂糖」を使用する場合、業務用は1袋20㎏。それをいくつも投入しなくてはなりません。
体力的に余裕のある若い人は平気かも知れませんが、長く働くことを考えれば、このような現場は避けるのが賢明でしょう。

ポータブルスキルが身につかない場合も

ポータブルスキルとは他社、他業種に移っても役立つスキルのことです。
工場では一部の部署を除き、パソコンに触れることもあまりありません。また、多くの工場では独自の機械・システムを導入しているので、実務経験が他の工場でも即、通用するとは限りません。

工場で働きながら、転職において”市場価値のあるスキル”を身につけたいならば、プライベートの時間を使って学ぶことになります。

”飽きる”可能性も

おもにライン作業でいえることですが、ラインの流れが順調であればあるほど、単調になって飽きやすい面があります。

工場として見れば、生産能力の最大化は理想的です。しかし作業する者にとっては変化がなく、ただ処理に追われる”マシン”と化すしかありません。
生産ノルマが達成できれば定時前に仕事を上がれるならば別ですが、そうもいきません。
ここは工場勤務者のジレンマですね。

アフター5の予定が入れづらい

工場は製品を作り、納期を守って顧客に納品するのが役割です。したがって「機械が壊れて、当日の復旧は不可能」などの理由がない限り、生産が後日に回されることはありません。
そうなると不可避なのが「突発的な残業」。予定では定時で帰れるはずが、トラブルによって急遽、残業というパターンも多々あります。

勤める工場のトラブル頻度にもよりますが、アフター5の予定が入れづらい面があるのは確かです。

工場勤務は何をする?

ひとくちに工場勤務といっても、その業務内容は多岐にわたります。
工場の仕事は「製造業」であり、ものづくりにはさまざまな工程があります。
呼び方は工場により異なりますが、おもな部署は大きく分けると次のとおりです。

  • 生産技術
  • 製造(原料の仕込み、機械オペレーター、検品)
  • 資材、製品の入出庫
  • 品質保証
  • 機械設備の保守

生産技術

おもな仕事は「生産ラインの設計・構築」です。
新規ラインの増設はもちろん、既存ラインをより効率的に稼働させるために設備の更新、工程の変更などを検討して、決裁者に提案を行います。

デスクワークだけでなく、現場の状況を把握するために、ライン作業者の声も聞く必要があるので、最低限のコミュニケーション能力が求められます。
機械または電気に関する基礎知識が必須となります。

製造

工場における基幹部署。配管、ベルトコンベア等によってつながったラインで作業を行います。
食品工場でのラインの流れはおおよそ以下のとおりです。

  1. 原材料の調合、仕込み
  2. 容器への充填
  3. 包装、検品

機械化された工程では機器のオペレーション(操作)が中心となりますが、人の手や目によるチェックが必要な工程も存在します。いずれも基本的に立ったまま、または座ったままでの作業であり、自由に動き回ることはできません。
できる限りラインを止めない、また不適合品を出さないよう、神経を使う作業でもあります。

資材、製品の入出庫

資材・原材料の発注、受け入れ、現場への搬入、製品の出荷などを担当します。
発注ミス、受け入れ時のチェックを誤ると生産計画に影響する大切な部署です。

フォークリフトの免許があれば即戦力として働けます。

品質保証、品質管理

製品の品質を管理、不適合品の可能性があればすぐに工場長等に連絡して、出荷止めなどの対応を取ります。
大手メーカーの品質保証室ならば、直接お客様と接することもあるでしょう。

特に必須な資格はありませんが、食品工場ならば栄養学など、製品によってあった方が良い資格、知見は異なります。ISOマネジメントシステム、HACCP(ハサップ)などの運用経験があれば転職に役立つでしょう。

機械、設備保守

工場では機械、設備のトラブルは避けられません。生産ラインを止めることは顧客への納品に影響するため、最短で復旧させる必要があります。
トラブルを未然に防ぐために、日々の保守管理はとても大切。予備の機器、部品を用意しておくのに加え、代替品を融通するなどの対応力が求められます。
工場の規模によっては、生産技術を兼ねる場合もあります。

doda

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「ブラック」な工場には気をつけよう!

工場勤務に向いている人の特徴、工場ワークのメリット&デメリットについて解説しましたが、やはり最も大切なのは「会社選び」です。

誰しも自分に合った良い職場を見つけて、できるだけ長く働きたいと思うはずです。
しかし「ブラック工場」では定着するどころか心身を病んでしまい、長期間の療養を強いられることにもなりかねません。

以下の「ブラック工場の特徴」に当てはまる項目が多いほど、危ない会社の可能性が高まります。入社してみないと分からないこともありますが、できる限りの情報収集をして就活、転職活動に励んでください。

ブラック工場の特徴

  • 年間休日が110日に満たない
  • つねに従業員を募集している
  • サービス残業を容認している
  • 残業がやたら多い
  • 上司が怒鳴る(パワハラ横行
  • 無理な作業、危険な作業を容認
  • 生産スケジュールが過密(残業前提)
  • 離職率が高い
  • 若い人しかいない
  • 有給休暇が取りづらい
  • 自動化を進める気がない
  • 固定給が低い
  • 就業規則が明文化されていない
  • 責任を従業員個人に負わせる
  • 求人で”アットホームな会社”をアピールしている

詳しくはこちらの記事で解説しています。気になる方はご覧ください。

「ブラック工場」21の特徴【勤続18年ワーカーが解説】

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