工場の「すぐに不機嫌になる人」7つの特徴と対処法【不機嫌ハラスメント】

工場に限らず、どんな職場にもいますよね、
「すぐに不機嫌になる人」

最近では「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」なる言葉も耳にします。

不機嫌な言動は社内の空気を悪くするほか、チームワークが乱れて生産性に影響しかねません。

今回はそんな「すぐに不機嫌になる人」に共通する7つの特徴と、4つの対処法(接し方)を解説します。

この記事を書いた人
めがね課長

食品工場(大手関連会社)オペレーター歴18年。
現在も課長職として働く高卒・工場ワーカー。
過去に記者、IT関連営業など10を超える職種を経験。
現在は副業でブログ運営、Webライターとして活動しながら、定年後の”独立”をめざしています。

目次

不機嫌な部下に注意したら・・

この記事を書こうと考えたきっかけは、私が経験したある出来事です。

工場内での作業中、ラインにてトラブルが発生しました。
そのラインを担当する部下は以前より、トラブルが発生すると途端に機嫌が悪くなり、周囲の人間が不快に感じていました。

その日も案の定、あからさまに態度に表し、フォローする者が困惑の表情を浮かべていました。

その様子を見た私は、確認の質問を彼に投げかけました。
すると彼は質問にまともに答えず、失礼な態度を取ります。
私がその態度について、少しきつめに注意したところ、彼は「逆ギレ」のような言動で対応してきました。

現在では解決しましたが、その後、しばらくは二人の関係がぎくしゃくし、仕事に影響が出ました。

このような場合、相手に対してどのような対応を取ればいいのか。
私なりに考えたことを共有しようと考えました。

すぐに不機嫌になる人「7つの特徴」

すぐに不機嫌になる人には、いくつかの共通した特徴が見られます。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、代表的なものを挙げてみましょう。

自己中心的な傾向がある

自分の思い通りにいかないと不満を感じやすく、それがすぐ態度に出ることがあります。

感情のコントロールが苦手

 ストレスや怒りを内面で処理できず、すぐに表に出してしまいます。

被害者意識が強い

 「自分ばかり損している」「周りが悪い」と考えがちで、不満を抱えやすいです。

完璧主義

 自分にも他人にも理想が高く、ちょっとしたズレや失敗でイライラしやすいです。

劣等感や自信のなさ

一見強気に見えても、内面に自信がないことから防衛的になり、不機嫌という形で現れることがあります。

共感力が低い

 相手の立場や気持ちを考えるのが苦手で、自分の感情ばかり優先してしまいます。

周囲に甘えている

 「わかってくれて当然」「気を遣ってくれて当然」と思っているため、ちょっとでも期待を裏切られると不機嫌になります。

「不機嫌になる人」になってしまった「要因」

すぐに不機嫌になる人の特徴を挙げてきましたが、そのような人格が形成された原因として、以下の要因が考えられます。

  • 生まれ育った環境(常に周囲に優先、優遇されてきた)
  • 過剰な自己防衛(過去に他人に裏切られたり、軽視されてきた経験がある)
  • 強い承認欲求(他人に理解されたい、認められたい)
  • 社会・人生経験の不足(他人に合わせてこなかった)
  • 強いストレスにさらされている
  • 自己肯定感が低い
  • 脳の影響や精神状態(ADHD、睡眠不足、うつなど)

すぐに不機嫌になる人への「4つの対処法」

すぐ不機嫌になる人とどうしても関わらなければならない場合、以下のような工夫が役立ちます。

① 距離感を大切にする

必要以上に踏み込まず、「あくまで適切な距離」で接することがポイント。
相手の機嫌をどうにかしようとするのは、自分を疲れさせる原因になります。

② 感情に巻き込まれない

不機嫌な態度に反応してこちらもイライラすると、悪循環に。
相手の態度を「情報」として受け止め、感情に振り回されないよう意識しましょう。
自分まで一緒に不機嫌になる必要はありません。

③ 無理に機嫌を取らない

「怒ってる?」「ごめんね?」と毎回気を遣うのは逆効果になることも。
不機嫌=得になると感じさせてしまいます。

④ タイミングを見て話す

相手が落ち着いているときに、「不機嫌な態度はちょっと困る」とやんわり伝えてみるのもアリ。
感情ではなく“事実ベース”で話すのがコツです。

職場で「すぐ不機嫌になる人」タイプ別対策

タイプ①:機嫌が顔・態度に出る上司

(例:急に口数が減る、ため息、無視っぽくなる、ピリついた雰囲気出す)

対策

“地雷を踏まない観察力”を持つ
 何に反応して不機嫌になりやすいのかパターンを探る。
「忙しいときに話しかけられるのが嫌」「自分の意見を否定されると怒る」など、分析しておくとかなり楽になる。

報連相は“簡潔&先読み”が命
 言い訳を減らし、先に結論を伝えておくと不機嫌を回避しやすい。
「〇〇の件ですが、〜〜の方向で進めても問題ありませんか?」など、判断しやすい形にするのがコツ。

不機嫌になっても“こちらはブレない”
 あからさまに不機嫌でも、こっちが慌ててペコペコしたり、ビクビクしたりしすぎない。
 →「必要な対応はするけど、相手の感情は相手のもの」と割り切ると少し楽になります。

タイプ②:同僚・チームメンバーで情緒不安定気味な人

(例:自分の作業量が多いとすぐ不満、雑談してるとイライラ、些細な指摘で機嫌を損ねる)

対策

感情に巻き込まれず、業務を淡々とこなす
 共感しすぎると自分まで疲弊してしまいます。
反応は「そっか〜」くらいでOK。

自分がターゲットにならないよう、余計な摩擦を避ける
 正論より、感情の地雷を踏まないのが重要。
言い方・タイミングに注意しましょう。

必要なら、第三者(上司や人事)に相談も視野に
 関係がこじれて生産性に支障が出るなら、自分ひとりで抱え込まないことも大事です。
可能ならば物理的に「距離を置く」のも選択肢のひとつです。

タイプ③:すぐに不機嫌になる部下

(例:不本意な仕事を任されると不満、トラブルが発生するとイライラ、指摘されると不機嫌に)

対策

1.不機嫌の「パターン」を見極める
まずは冷静に観察してみましょう。

  • 注意・指摘されたとき?
  • 忙しくて余裕がないとき?
  • 自分の意見が通らないとき?
  • 他人と比べて不満を感じているとき?

「何が引き金になっているか」を把握するだけでも、対応策が絞れる

2.感情ではなく「事実」で話す
例えば何かを注意したいとき:

✖️「なんでそんな態度なの?」
⭕️「昨日の会議中、◯◯さんが話してる間に顔をしかめていたように見えたけど、大丈夫だった?」

感情をぶつけると対立になるから、「現象として気づいたこと」を冷静に伝えるのがコツ。

3.“機嫌でまわりを動かすのはNG”と伝える
一番大事なポイント。
不機嫌になれば周りが気を遣ってくれる、指摘されないのが通用すると、本人も無意識にクセになってしまいます。
なので、例えばタイミングを見てこう言ってみるのもアリ。

「〇〇さんの意見や気持ちをちゃんと聞きたいし、大切にしたい。
でも、不機嫌な態度が出ると、お互いに伝えたいことが伝わりにくくなってしまうから、どうしたら良いか一緒に考えたいんだ」

攻めず、共に解決しようとする姿勢を見せると、壁を作られにくくなる。

4.“感情的な反応をしても得しない”ことを学ばせる
あえて淡々と対応し、「不機嫌になっても相手にしてもらえない」という状況を作ることで、少しずつ本人も気づいていくことがあります。

  • 機嫌に振り回されない
  • 必要な話は淡々と進める
  • 感情ではなく“成果”や“事実”に目を向けさせる

部下に対してイライラしないコツ

  • 「この人はまだ感情コントロールの“訓練中”なんだ」と捉える
  • 感情で対処せず、あくまで“育成”として接する
  • 必要以上に反応しない(こっちがイライラすると、主導権を相手に渡すことになる)

「不機嫌な人」にならないためのセルフケア

気づいたら自分も不機嫌になってる…なんてこと、ありますよね。
以下の習慣で、自分の機嫌は自分で取れる人になれます。

① 自分の感情に名前をつける

「なんとなくイライラする」のままにせず、「悔しい」「不安」「疲れてる」など正確に言葉にしてあげるだけで、落ち着きやすくなります。

② 小さな満足やリラックスタイムを日常に取り入れる

コーヒーを飲む、音楽を聴く、5分だけ目を閉じるなど、自分を満たす時間をこまめに挟むと、不機嫌になりにくくなります。

③ 「〇〇すべき」を減らす

完璧主義・義務感が強いと、ストレスが溜まりやすくなります。
ときには「ま、いっか精神」も大事。

④ 信頼できる人に話す

心の中にモヤモヤが溜まってきたら、信頼できる人に打ち明けてガス抜き。
自分の感情を外に出すだけで軽くなります。

「不機嫌な人」に振り回されない「心構え」

最後までお読みいただきありがとうございます。

私たちの周りにいる「すぐに不機嫌になる人」。
距離を置くのが一番手っ取り早いのですが、なかなかそうはいきませんよね。

そんな人が近くにいたら感情的にならず、冷静に4つの対処法

  1. 距離感を大切にする
  2. 感情に巻き込まれない
  3. 無理に機嫌を取らない
  4. タイミングを見て話す

これらを実践しましょう。

さらに、こちらの心構えとして

  • 「不機嫌=その人の課題。自分のせいではない」と意識する
  • 自分のペース・気持ちを守ることに集中する

そう意識すれば、心を乱されずに済みます。

相手に無理に好かれようとする必要はありません。
職場は“仲良しクラブ”ではなく“仕事をする場所”なのですから。

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